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2008年1月 6日 (日)

仏教伝播史

岡倉天心の代表作『東洋の理想』は「アジアは一つ」という言葉で始まっています。

多種多様な民族と文化が入り交じり、栄枯盛衰のドラマを繰り広げたアジアを、天心はいかなる意味で一つだと言ったのでしょうか。天心の主張は、究極普遍的なるものを希求する精神性こそが、アジアを一つ二まとめる紐帯であるというものです。

仏教がこの究極普遍的なるものを求める精神性の一つの発露である、ということに異論を挟むものはいないでしょう。実際、仏教は2500年の時のなかで東アジア一帯に根を下ろし、そこに暮らす様々な民族を結びつけてきました。その意味で、アジアは仏教文化圏だ、といっても過言ではないはずです。

では仏教はどうしてアジア一帯に広まることができたのでしょうか。仏教の伝播史をたどることで、私たちはその理由に迫ることができそうです。

これから何回かにわたって、このテーマについて私なりに考えてきたことを綴ってみたいたいと思います。

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