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2006年2月22日 (水)

南方上座の源流を探る(6)

★根本分裂
仏教教団は仏滅後100年ほどして、「十事の非法」についての判断をめぐって、上座部と大衆部に分裂したといわれている。この分裂は仏教史上「根本分裂」と呼ばれている。初めて本格的にサンガが分裂した、という出来事だからだ。

ところで「十事の非法」という言葉には注意が必要かもしれない。ここでいう非法というのは、仏陀の教え=法(dharma)に非ずということではなくて、律で浄・不浄という時に不浄(akalpa:僧侶が受取ることを許可されていないもの)とされるもの、を意味する言葉なのだ。

つまり、根本分裂の際に問題になったのは律の解釈についてであって、釈尊の教えをどう解釈するか、ということが問題になったのではない。この時点ではまだ、上座部・大衆部といっても、教えの理解に隔たりはなかったのだ。


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